ガラスの街富山に移住しました
ホームページを作ってから、なかなかブログを更新出来ずにいました。
デジタルの仕事をしている時は文章を書くのは好きだったんですが、吹きガラスの世界に入ってからはもっぱら感覚で生きていたし、毎日の仕事で肉体疲労も極限だったので、書こう書こうと思っても文章を書くことができなくなっていました。
最近は環境も変わり、上手く仕事と付き合う事が出来るようになって来て、肉体疲労の軽減とともに心が自由に戻って来たなと感じて、文章を書きたい気持ちになって来ました。
頭と心のバランスが取れてきたのかな。
ここ1年ぐらいの流れを書くと、2020年の9月に勤めていたガラス工房を退職し、富山に来ました。
一昨年くらいからなんとなく、自分の中で技術的成長があまり進んでいないと感じていて、もっともっと広い視野でガラスを理解したり、新しい技術や刺激を受けたいという思いが強くなっていました。
そして、やるなら超一流の吹きガラス作家なりたいと言う気持ちがあったので、思い切って環境を変える決断をしました。
作家としてももっと活動して自分を広めていきたいと言うのもありました。
行動を起こせば何かはあるだろうと、何も決まっていないままとりあえず富山に来て、活動を始めた感じです。
最初はガラス工房をレンタルしながら外注の職人仕事をひたすらこなしていました。
いわゆる数仕事と言うものです。
こう言う仕事は本当にありがたい。
同じ形、同じサイズのモノをひたすら作り続けることは最高の技術トレーニングになります。
吹きガラスはちょっとやらないとすぐに感覚が鈍るので、製作の環境に身を置き続けることはとても大切なのです。
その他にも並行して、美術館の20メートル級の壁面ガラスアート制作の手伝いの仕事などもして、巨大な板ガラスの扱いやフュージングなども現場で学ばせて頂きました。
そんな中、2021年以降をどう生きようかと考えていた時、富山ガラス造形研究所で吹きガラスの助手教員を募集していることを知りました。
教育機関で働くなんて初めてだし、そもそも自分がガラスの学校に通った経験が無いので大丈夫か?と思っていましたが、当時知り合いが勤めていて、各ジャンルの素晴らしい先生方がいらっしゃるのでとても勉強になると言う事を教えてもらい、ものすごく興味がわき思い切って受けてみました。
そしてご縁があり採用してもらえることが決まり今年の4月から働き始めたという感じです。
(面接ではダメかと思っていました。汗)
今はちょっとずつ学校の仕事にも慣れて来て、仕事の後にはアメリカから教えに来ている吹きガラスの先生のアシストをして技術を磨かせてもらったり、学校の生徒にアシストしてもらい自分の作品も制作させてもらいながら頑張っています。
取り留めなくブワーっと色々書きましたが、新しい環境でひとまず元気にやっています。
新しいシリーズの新作も色々と作り始めているので、公開できるのが楽しみです。
またパワーアップした状態で展示会などで皆さんに会えたらなと思っています。
早くコロナが落ち着く事を祈って。
今後はもう少しブログの更新頻度を上げていけたらと思っています。
それでは。